FLOH Vol5

主翼の加工としては、ダウエルの取り付けと取付ビスの穴を開ける作業があります。

Fl29 この主翼は、左右2分割になっていて鉄製のカンザシ2本を使って左右の翼をつなぎます。
胴体の中央と主翼の中央をあわせてダウエルの穴を開ける所にマジック等で印をつけます。

Fl30 印を付けたところにルーター等を使って穴を開けます。
主翼の方にもダウエルの入る穴をドリルなどで開けダウエルにエポキシをつけて主翼に開けた穴に接着します。

Fl31 ダウエルの接着が出来たら取付ビスの入る穴を開けます。
この機体は、タッピングビスで主翼を留めるようになっているので胴体のタッピングが入るところの裏側にベニアを接着しておきます。
これで主翼の加工は、終わりです。

Fl21 尾翼は、左右の動翼をヒンジテープで止めます。
先ず写真のように動翼を尾翼を重ねた状態でテープを貼ります。

Fl22 次に動翼を伸ばして上からテープを貼ります。
こうすることで、尾翼と動翼の間に適当な感覚が空いてスムーズに動くようになります。
逆にすると感覚が狭すぎて動きが渋くなります。

あとは、リンゲージをすると完成になりますが続きは、次回に紹介します。


FLOH Vol4

胴体が出来たところで主翼にうつります。

もともと主翼は、完成しているのでそのままでも良いのですが今回は旋回性を良くするために翼端の上半角を少し増やすことにしました。

Fl2 FLOHの主翼は、このように翼端に上半角がついています。
中心部分にも少し上半角がついているので、二段上半角になっています。

Fl4 元の上半角は、翼端で8cmになっているのですが、これを2cmほど増やしてやることにします。

Fl5 この機体は、上半角のついているリブの部分にスパーが無くイモ付けの状態なので接着されている部分をカッターで注意して切り離します。

Fl6切り離したリブの部分をサンディングペーパーで削って角度を増やします。
すこしづつ削って現物合わせで上半角が10cmになるようにします。
この時削るリブは、片方ではなく両方のリブを削るようにします。

Fl34  このように、上半角を増やすことができたら、マイクロバルーンを混ぜ込んだエポキシで再度接着します。
このときに、上半角が変わらないようにカイモノなどをいれて固定してしますが、翼がねじれないように気をつけてください。

Fl20 接着が出来たら元のフィルムと同色のフィルムで、つなぎ目を補修して完成です。

ラダー機で、飛ばしてみて旋回性能が良くない場合は、このように上半角を増やしてやることで、旋回性能が格段に向上します。
ただ、どのぐらい増やすかは、機体によってことなりますので最初から極端に増やすのではなく面倒でも、実際に飛ばしてみて決めるしかないようです、何機かやってみるとだいたいの感覚は、付くとおもいます。


FLOH VOL3

モーターマウントが、取り付けられたところで次にメカプレートを取り付けてます。

Fl17 このキットには、ベニアの一枚板が入っているだけなので搭載するサーボや取付位置にあわせてプレートを作成します。
今回は、モーターグライダーにするためにサーボは、主翼の下辺りに搭載します。
写真のプレートは、下側に胴体の形に合わせてベニアを加工してつけてあります。
Fl18 出来上がったプレートを取り付けてるのですが、接着剤はエポキシよりスーパーXなどのシリコン系の接着剤の方がしっかり接着できて、もし外したいときなどは、カッターなどで簡単に外すことができるので、最近はそちらの方を良くつかっています。

Fl19 キャノピーのところにもバッテリーを乗せるためにベニアでプレートを作ります。
ここは、プレート自体に高さが入らないので胴体の幅に合わせて切ったベニアの両サイドを少し斜めに削って接着しておきます。

Fl27 メカプレートのサーボの後ろにコントロールロッドのガイドパイプを固定できるようにベニアか厚めのバルサにガイドパイプのサイズに合わせた切込みを入れたものを接着しておいてこれにガイドパイプを接着して固定しておきます。
特に小型軽量のグライダーは、ロッドに細いピアノ線を使うことがあるので、これをしておかないと胴体の中でロッドが歪んでチャンと舵が切れないです。
Fl32 今回は、ラダー機なのでメカ積みはこれで完了です。
この写真は、手前が機首でESC・バッテリー・受信機・サーボの順で載っています。
黒く見えているのは、バッテリーを固定するためのマジックテープです。
今回サーボは、うちの「TMS0605」と同じ大きさの他社のサーボを比較テストのために搭載しています。
ESCは、少し前のMGM社製のものを使っています。

Fl15 これは、尾翼を取り付けるためのタッピングビスを受けるためのベニアを接着しているところです。
この機体は、V尾翼のために尾翼をタッピングで止めるようになっています。
写真は、接着のために上下が逆になっています。

この機体は、サイズの割りに非常に軽量に出来ているのでメカも小型の物が使用できるのでメカ積みはとても余裕を持ってすることができます。


FLOH

先日のEZCUPの電動グライダー部門に参加のために制作した「FLOH」の製作過程を紹介します。

この機体は、4~5年ほど前にOK模型が、チェコより輸入販売していたARFのグライダーキットです。

Fl1 キットの内容は、グラス製の胴体とバルサリブ組みオラカバ仕上げのV尾翼のサーマルグライダーで、エルロン無しのラダー機になります。
現在では、グラスファイバー製の胴体の機体は珍しくないのですが、発売当時では、珍しいキットです。

Fl3 この機体は、基本的にはピュアグライダーのために電動グライダーにする場合は、機首の部分を加工しなければなりません。
加工したことのない方には、少し難しく感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単に加工することができます。

Fl7 このキットに入っている組み立て説明書は、電動グライダーへの加工の仕方が書いていて、機首を切り取る部分の治具とモーターマウントの図面が印刷してあるので、それをコピーをとって厚紙などに貼り付けて治具を作ります。
写真は、治具を機首の部分にはめて切り取るところの印を付けている所です。

Fl8 印を付けたところを、シャークソーやルーターを使って切り取ります。
始めは、この切り取る作業がもし失敗したらと抵抗あるかもしれませんが、そんな方は少し小さめに切り取ってから後で削って調整しても良いでしょう。

グラスファイバーを削ったり切ったりする場合は、できたらゴム手袋などをはめて、削った粉が直接肌に付かないようにしてください。
樹脂で成形したグラスファイバーの粉は、肌に付くとガラス繊維が刺さるのかチクチクしたり痛がゆかったりします。
もし、肌に付いたときは擦ったりせずに水道の流水で洗い流すようにすると良いでしょう。
特に、夏の時期は半袖などで肌を出していることが多いので注意して作業してください。

あ~思い出したら痒くなってきた・・・


メカ積み

EZcup用に製作していた「セダクション100」もいよいよメカ積みになってきました。
フィルム貼りの部分は、またの機会に紹介するとしてメカを積んで行きたいと思います。

Seda108 今回の機体のデザインは、「セダクションフリースタイル」のデザインを参考にしてみました。
このカラーリングは、RCAWの2001年3月号の表紙に使われたセダクションFSのデザインです。

この表紙の写真を、見てすぐに近くの模型店にキットの予約を入れたのを思い出します。

今回のメカは、モーターは、Cool-Spinが入荷する前にそろえていたのでTahmazoの「ER-222012dを使用しました。
このモーターは、当社のCool-Spin2820-1200と同等のパワーのモーターとなります。
スピードコントローラーは、MGMの「Easy25」を使用しました。

Seda103 このスピードコントローラ(以下ESC)は、他社の同じ電流値のものに比べて非常に軽量にできています。
セッティングもLi-Poを使用するなら接続するだけですぐに使用することが出来るようになっています。

Seda102 こちらのESCは、メインスイッチが付いておらずバッテリーを接続することで、ESCがON状態になるようになっています。
ただ、他のMGMのESCの上級機種と同じ基盤を使用しているのでスイッチを付けることが出来るので、つけてみることにしました。

Seda101 バッテリーと受信機用のケーブルが付いている方の基盤に接続回路がプリントされているところがあるので、シュリンクを切ってそこにスイッチを半田付けします。
ただ、非常に小さな端子になっているので、先の細い半田こてを使って回路がショートしないように半田付けします。
ここが、ショートするとESCは常にOFFの状態になって使用できなくなりますので、経験のない方や自信のない方には絶対にしないでください。
この改造をされた場合は、ESCに対する当社の保障対象外となりますので、もしまねされる場合は、あくまでも自己責任において行ってください
Seda104
モーターは、付属のマウントを使用することで簡単に取り付けることができます。
また、このキットは完成した後からエンジンに簡単に乗せ変えることができます

Seda107 プロペラは、APCの8X6Eが電動の場合ジャストフィットです。
スピンナーは、45mmの物を使用します。

私は、キット指定のABスピンナーを使用しました、このスピンナーはバックプレートがアルミ製になっていてとても精度が良く出来ています。

Test2_1 ちなみに、このスピンナーは、スケールパイロンレースのために来日参加された、台湾の莊社長の会社で製造されているそうです。

Seda105 サーボは、指定の S2414を使用しました。
このサーボを使うとサーボマウントを加工せずにピッタリ搭載できるようになっています。

 

Seda106_1 ところで、皆さんはサーボに付属されているハトメをどのように取り付けておられますか?
たぶん上からグロメットに差し込んでサーボをタッピングで止めておられる方が、結構おられるのじゃないでしょうか?
私は、ハトメを写真のようにサーボの耳の下から差し込んで使用します。
こうすることで、タッピングを締めこんだ時にハトメがマウントのベニアに食い込んでしまうことが防げるのと適度な間隔が空いてサーボに無理な力がかかった時に負担を軽くすることができます。

今回ご紹介したことを、もし行なわれる場合は自己責任で行なってください。m(__)m