飛鳥 スーパーモデルパテ

模型専用のパテとして販売されている飛鳥 スーパーモデルパテ

ホームセンターなどで売られている一般のパテと、何が違うのでしょうか。

Putty-01実験してみました。同じ容量の容器に一杯詰めて、重量を量ってみます。

Balsa01バルサの削り粉(サンディングして出た粉です。参考までに量ってみました。)を詰めたものはBalsa027.1g
Balsaputty01スーパーモデルパテ(バルサ色)はBalsaputty0216.1g
A-01国内A社の「壁のひび割れ、釘穴補修用の軽量速乾パテ」は21.4g。Putty-02完全に乾かして、再計量します。

Balsaputty03スーパーモデルパテ

A-02A社パテ

 

結果をまとめると

Resultこのようになりました。

この結果から、スーパーモデルパテは軽量な上に、水分含有率がA社パテより若干低いということが分かります。

つまりこれにより、一般のパテよりも乾燥後にある程度の堅さが出て、サンディングがしやすいというわけですね。

修理用に、作業場にひとつあると便利かもしれません。


Tahmazo Pro.C Aシリーズ(3)

今回は、ブレーキ機能についてです。

Pilatus-B4-propモーターグライダーによく採用される「折りたたみ式プロペラ(折ペラ)」は、モーターOFF時の滑空性能を向上させる、つまり抵抗を減らすために、折りたたまれるようになっています。

それには当然、モーターの回転が素早く停止した方がより速く好ましい滑空状態に持ち込めます。

モーターが空転している間は折ペラも折りたたまれませんので、その分抵抗になるのです。

そのモーターの空転を止めてやるのが、ESCのブレーキ機能。

TahmazoのESCは初期設定ではブレーキOFFになっていますので、ブレーキを効かせる場合、これをブレーキONに切り替える必要があります。

その方法を紹介するのが、次の動画です。

ブレーキ機能と送信機を利用したそのON/OFFの切り替え方法 (動画 サイズ7.65MB mp4方式)

このブレーキのON/OFFは(ブレーキ機能だけでなく他の設定もですが)、Aシリーズ専用プログラムカードを使用して受信機に接続することなく、送信機を操作することなく簡単に切り替えることが可能です。次回はその方法の紹介をさせていただきます。


Tahmazo Pro.C Aシリーズ(2)

では、今回はESCをモーターやバッテリー、受信機に接続して、

モーターを回転させるまでという基本的な使用方法の説明をさせていただきます。

これから模型飛行機を始める、また、初めてTahmazoのESCをお買い上げになる方向けになるかと思います。

 

Esc-001リポバッテリー、Pro.C A40、ブラシレスモーターです。

Esc-002ゴールドコネクターをこのようにハンダ付けし、マイナス(黒)どうし、プラス(赤)どうしを接続します。

Esc-003非接続時のショートを防止するため、使用しないときはこのようにカバーを嵌めておきます。機体に積んである場合も、このカバーは必須です。

Esc-004ESCのモーター側コード(3本)を、ブラシレスモーターのコードに接続します。ESC側は、対応するゴールドコネクターをハンダ付けして下さい。

Esc-005何度かブログ内でご紹介していますし、また動画でも説明があると思いますが、モーターの回転方向を逆転させたい場合は、3本のうちの2本(どの2本でも結構です)を繋ぎ換えてください。(この正回転/逆回転は、プログラムカードでも変更が可能です。詳細はまた、動画でご説明できると思います)

Esc-006ここで重要なポイントを。ESCについているこのセーフティースイッチは、「電力供給のON/OFFの為のスイッチではない」というのが第一なんですが、もうひとつ、ちょっとややこしいのが、スイッチに「ON」という刻印があること。

「セーフティースイッチ」という名前ですので、モーターの誤作動(暴走)を防ぐ装置なのですが

モーターを回転させたいときは、この「ON」の刻印の反対側にスイッチをスライドさせなくてはいけません。(セーフティ解除。銃器に置き換えて考えて頂くと分かりやすいかもしれませんが。)

しかし、このスイッチが機体に取り付けてある状態を想像していただくと分かりやすいと思いますが、

「飛ばすぞ!」という時にこのスイッチを刻印の「ON」の方に入れても、モーターが回らないのはもちろんのこと。

飛行が終わり、(TahmazoのESCを知らない方が)機体を回収し、このスイッチを刻印の「ON」の反対側に入れたままにしておく、つまり、モーターランして帰ってきた機体のスイッチが「ON」の反対側に入っているのを見て「あれ?飛んでるうちにOFFになったのかな。ま、スイッチが切れてるならそのままにしておこう」という状態にもなりかねません。

こういう危険な誤解を防ぐために、説明書には「刻印を無視するように」とあるのです。

刻印されてある「ON」は、「セーフティースイッチがロックされている」という意味の「ON」。

モーターを回すための「ON」ではないことをよく理解された上で、機体にスイッチを取り付ける際は、キット付属の「ON」のシールを、モーター「ON」の側に貼っておきましょう。

動画での説明の際も、今後も、「セーフティースイッチをON側(またはOFF側)にスライドさせる」という言葉は、説明書にのっとって、モーターランさせる側を「ON側」、させない側を「OFF側」と表現します。

以上が接続方法や、TahmazoのESCの基本的な説明です。

では、その使用方法についての動画をご覧ください。

AシリーズESCの基本的な使用法(動画 ファイルサイズ10.2MB mp4形式)

次回は、「送信機を使用したモーターのブレーキON/OFFの切り替え」の説明の予定です。

動画内の解説や、この記事について、解り難いところやご質問がある方は、弊ショップの公式ツイッターの方にてメッセージをいただければ、回答させて頂こうかと思っております。お気軽にどうぞ。


Tahmazo Pro.C Aシリーズ(1)

5月のホビーショーにて発表されていた、TahmazoのPro.C AシリーズESC。

この待望のESCと専用プログラムカードを、先日よりショップにて販売開始致しました。Catalog-ATahmazo Pro.C A15

Tahmazo Pro.C A30

Tahmazo Pro.C A40

Tahmazo Pro.C A50

Tahmazo Pro.C A60

Tahmazo Pro.C Aシリーズ専用プログラムカード

これらのAシリーズはTahmazoのPro.C Sシリーズの後継とのことですので、「AシリーズとSシリーズの比較」を、そして折角ですからこの機会に「ESCの様々な機能や基本的な使用方法」など、初心にかえりながら、数回に分けてご紹介させていただこうと思っております。

AシリーズのESCを使いこなすうえで重要な部分もあろうかと思います。

ぜひぜひ、最後までお付き合い下さい。

 

まず今回は、「AシリーズとSシリーズの比較」です。

Aシリーズは、Sシリーズと比べて何が新しくなったのでしょうか。

 

まず、Aシリーズは、「Pro.C Sシリーズの後継」商品ですので

・リポ2セルから4セルまでの間で使用

・サーボ、受信機用電源を安定して大容量供給出来るスイッチングBECを採用

・ブレーキのOn/Offは送信機を使っても切り替え可能

・カットオフ電圧はバッテリー接続時の電圧からESCが自動的に設定してくれる

・バッテリー接続時にモーターが不意に回り出すのを防ぐ「セーフティー(安全)スイッチ」を装備している

などの仕様は、Sシリーズからそのまま継承されています。

プログラムカード無しでの簡単設定がウリだったSシリーズから、基本的な機能を受け継いだのがAシリーズですので、プログラムカードが無くてもSシリーズと全く同じ感覚で使うことが出来ます。これはSシリーズや、カード無しのESCを使い慣れたユーザーには嬉しいことですね。 

それが今回、別売プログラムカードも対応可能という仕様になったのは、メーカーへの「もう少しつっこんだ使い方をしたい」というマニアの声があってのこととか。

 

専用プログラムカードで設定できる内容は、Newcard-200

1:ブレーキのOn/Off

2:回転方向の正転/逆転

3:進角(3段階)

4:カットオフ電圧の3段階設定

5:モータースタートのハード/ソフト

6:周波数

という以上6項目。

つまりこのカードがあることで、ブレーキやソフトスタートが必要なモーターグライダー、高回転でモーターを回すレーサーやEDF機など、多種多様なモデルに最適な設定が簡単な操作で出来てしまうというわけです。

 

「でも、お高いんでしょう?」

そう、マニアならずとも、一番気になるのはお値段の話ですよね。

例えば、

Aシリーズの「Tahmazo Pro.C A15(最大電流15A)」はSシリーズの「Tahmazo Pro.C S13(最大電流13A)」と同じ通常販売価格3360円でお買い求めいただけます・・・!

同じようにA30はS25と同じ価格、A40はS35、A50はS45とそれぞれ同様の価格設定!

とってもお買い得なんです。

(A60だけは今回新しくラインアップされたため比較はできませんが・・・)

とにかく、対価格で比較すればスペックアップ、対性能と見方を変えれば(例えば30A流したい場合、SシリーズだとS35が必要だったのがAシリーズだとA30でOKですので)大幅なプライスダウンです。

いかがでしたか?Aシリーズの魅力が、これでお分かりいただけたのではないでしょうか。

それでは次回は「ESCとモーター、バッテリーなどの接続方法などの基本的な使用方法」をOK模型さんのご協力のもと、動画を交えて解説させていただきます。


サクサク削れる!(2)

Bond-test-after硬化しました。一応一晩置きましたが、若干SSBの方が硬化が早いように感じました。

硬化した木工用ボンドとSSBをつついてみると、ともに弾力はあるのですが、SSBの方が若干硬め。

当初#120→#360の順にサンディングするつもりでしたが、#120だと時間がかかりましたので途中から#80に変更。

感触は、

木工用:やはり結構粘る。

瞬間:堅い。

SSB:木工用ほど粘りはしない。

という感じです。

サクサクッというような、ポリパテを削るような感じではありませんが、木工用よりは削りやすいです。

また、接着強度も木工用よりあります。硬化が早いこともふまえると、バルサキットの主翼や胴体のプランク貼りに使いやすいんじゃないかなと思います。接着剤がはみ出ても通常のボンドより削りやすいですから、プランク材を接着して継ぐような時など、トータルで考えると、作り易くなると思います。

 

フィルムを貼った状態です。

W-bond木工用。粘りがあるのでサンディングすると被膜が破けるような症状が出た跡が見えます。
SsbondresultSSB。被膜が破けるようなこともなく、思っていた(硬化後につついた時の予想)以上の仕上がり。
Shun-kan瞬間。写真ではツルツルのように見えますが、若干スジが残っていました。堅いです。プランク材を継ぐと、この堅さがあだになってフィルムを貼った時にスジが残るんですよね。

今回の実験結果は、こんな感じです。バルサ片を貼る時に、木目に沿った貼り方をしていなかったのが心残りです(接着強度の確認にはなりましたが、サンディング跡の違いが判りにくかったのです)。また機会を作ります。

今まで木工用ボンドを多用されていた方がスーパーサンダブルボンドに換えると、その違いははっきり分かるのではないかと思います。