V-pro Ka8B-1.8m キットの箱を開けてみた。 その3

その1、その2では、主翼と胴体をご紹介しました。
今回は、尾翼、その他のパーツです。

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水平尾翼、垂直尾翼と、主翼中央部のカバーとベニヤパーツ、人形、ヒンジ、サーボカバー、テールスキッド、エルロンコントロールホーンです。

その他にも、胴体に取り付けるタイヤや、カーボン製のノックピン、収縮チューブなどがキットには含まれています。

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水平尾翼はテープヒンジ取り付け済、


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垂直は、ヒンジ差し込み穴が開けられた状態になっています。

それと、前回掲載し忘れていた、コックピットまわり。


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先ほどの頭部を組み立てて取り付け、付属の計器盤ステッカーや、塗装などでディティールアップしてからキャノピーを接着して、

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このシールで仕上げていく仕組みになっています。

 

ところで、話はガラッと変わってしまいますが

前々回にご紹介した主翼。
エルロンサーボ用の延長コードが予め入っているのですが、
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こうしてたるませずに引っ張った状態でも、結構ギリギリの長さになっています。

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実際に組み立てるときは、エルロンサーボについているコードと延長コードをシュリンクチューブで固定しますのでその分長さがプラスされ、胴体側に出てくるコードの長さは問題ありません。

とはいえ、サーボ取り付け前の状態は、少し強く引っ張っただけでコネクタが中に入り込んでしまう恐れがあります。

コネクタがなんとか見えている状態であれば、ピアノ線を加工して引っ掛けたり、ピンセットで引っ張るという手も使えます。
しかし見えないところまで入り込んでしまうと、一度引っこ抜いて、もう一度通し直すしか方法がなくなってしまいます。

すごく面倒ではありますが、やるしかなくなってしまった時はどうするのがベターでしょうか。

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私がこんな時にやっているコード通しの方法を、ご紹介します。
他にいい方法があれば、教えて下さいね。

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長めに用意した裁縫用の糸の先に、何でもいいので小さいおもり(写真のは細いピアノ線を切って曲げただけのものです)
をくくりつけ、それをコネクタに結びつけます。

コネクタが中を通る時に、ピンがリブを壊してしまわないよう、また通りやすいように、絞るようにしてテープをとめます。

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ここまできたらあとはシンプルに、おもりつきの糸をカランカランと、主翼を振りながら中に通して、

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そっと、焦らず、慌てずに、ちょこちょこと様子を見ながら、コネクタを引っ張り出します。
内部のリブに開けられている穴の形が見えませんので、通りにくい時はコードをねじったりして、コネクタの向きを変えてやるなど、いろいろと苦戦します。
この記事では2ステップで簡単なように見えますが、1度やり直しています。

どうしてもコードの通し直しが必要なときは、参考になさってみて下さい。

この作業の時もそうですが、特に中央側(胴体側)のコネクタを引っ張りだすとき、実は凄く見にくかったんです。


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それで、この部分にでも穴が開いてたら、コネクタや、内部のリブ穴が見えて引っ張り出したりコードを通す時に便利なのではと、メーカーに聞いてみました。

すると、最新のロットの主翼は、ちょうどその辺りに9mmφの穴が開いているという返答。
強度的にも問題ない場所なので、穴の開いてないロットのキットを購入された場合でも、思い切って穴を開けてしまうのもアリかと思います。

3回にわたってご紹介しましたV-pro Ka8B-1.8m DX V-pro Ka8B-1.8m Basic
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V-pro Ka8B-1.8m キットの箱を開けてみた。 その2

今回は、胴体のご紹介です。


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箱から出して、こんな角度で撮ってみました。
同じような角度の実機の写真を拾って来ましたので、見比べてみて下さい。

Jikki

いかがですか?結構、それらしい格好してませんか?

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しかし、ちょっとだけ気になったのが、胴体下側のこの部分。
3mm程の太さです。欲を言えばもっと細い方が格好良いんですが・・・。
仕方ないですかね。

Ka8-color

ところで、メーカーHPに載っているこの写真のここ。
黒く塗っていますよね。どうしてなんでしょうか。

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コックピットも、胴枠も、肉抜きしてあって、後の側板の内側が丸見えなんですね。
なのでよりスケール感を出すために、目立たないように、黒く塗っていたというわけでしょう。
でも、実際のフライトでは受信機積んだりサーボコードが来たりする・・・?

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コックピット下のメカ室です。こっちに受信機を積むのもアリですね。


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モーターマウントです。胴枠の4つの穴の向こうから、爪つきナットが取り付けてあります。
専用のバックマウント式モーター(Tahmazo ER221210dBM(バックマウント))を積めば、ノーズからシャフトだけが出る構造になっています。
とても狭くなっています。キャップボルト(六角穴付のボルトです)が付属していますので、
ボールポイントタイプの六角ドライバーがあった方がいいでしょう。
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主翼下のメカ室です。

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タイヤは、接着済のマウント(3mmベニヤ製)に取り付ける仕様です。

 

次回は、尾翼やその他のパーツをご紹介していきます。

その3へ

 

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V-pro Ka8B-1.8m キットの箱を開けてみた。 その1

先日、当店でも取り扱いを始めた
V-pro Ka8B-1.8m DX
と、V-pro Ka8B-1.8m Basic

キットの内容をご紹介します。

Ka8-1
今までのOK模型の箱とは違う、シックな黒い箱。他のは紺や白がほとんどですよね。

3mクラスの V-pro Ka-8b DXよりも二回りほど小さくなった1.8mというサイズは、お部屋でのディスプレイも視野に入れられる大きさ。

もう一つの大きな違いは、国産品であること。

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「MADE IN JAPAN」の表記。パーツなどのアフターサービスは、メーカーに色々と相談可能とのこと。
輸入品だったらそうはいきませんからね。

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箱を開けたらこんな感じです。

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主翼の翼型はこんな感じです。アンダーカンバーもちゃんとついています。

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カンザシはカーボンロッド・・・かと思ってたら、8φのカーボンパイプでした。

その他に、ノックピンをさし込む穴、ウィングボルト用の穴は、
生地にはもちろん、フィルムの上からも穴が開けてありますので、手探りで探す必要がありません^^

 

次回は、胴体周りのご紹介です。

 

その2へ


なぜ、温度調節機能が必要なのか。

前回までは、現在取り扱っているフィルム貼り用アイロンの違いについてご紹介してきました。

VIPアイロンとE-アイロンの大きな違いとして、細かい温度調節機能の有無を挙げましたが、

なぜ、そんな細かい温度調節機能が必要とされているのでしょうか。

一番の理由は、フィルム、または同じフィルムでも色によって収縮温度やノリが効く温度が異なること。

ということで、手元にあった3種類のフィルムで、実際に検証してみました。

 
Test-2

今回の検証に使うのは、オラカバの赤、Aフィルム AF26ホワイト、それとEライトフィルム 透明パープルです。

オラカバ(以下O)の収縮温度についていろいろ調べてみると、だいたい150度で縮み始めるようです。

Aフィルム(以下A)とEライトフィルム(以下E)は、メーカーHPによるとそれぞれ色によって温度は多少違うものの、

Aが約150度、Eが約200度とのことでした。

 

Start

では、アイロンの温度を計りながら、ノリが効き始める温度、収縮し始める温度を調べていきます。

用意したフィルムをそれぞれ同じ大きさに切って、バルサの端材に貼ったり、アイロンの上に乗せてみたりしました。

Secchaku

すぐに剥がれてしまい、実用にはならないものの、ノリが効き始める温度は、Oが約60度、AとEが約80度でした。

Chijimi

それ以降、少しずつ接着力が増していき、150度程度からOとA、Eは190度あたりでようやく縮み始めます。

下調べしたとおりと言えます。

Better

そして、最もノリが効いているなと感じるのが、それぞれの収縮し始める温度よりも10~20度低い、130度(O、A)と180度(E)でした。

V1

つまり、フィルムを収縮させたい場合はOとAで140度以上、Eなら190度以上に設定してアイロンをあて、収縮させたくない場合はOとAで120~130度、Eなら170~180度に設定しておけば収縮しにくいというわけですね。

VIPアイロンの場合、およそ目盛りの表示通りの温度になってくれるため、そのような細かい設定も可能です。

しかし、E-アイロンのように細かい温度調節機能がない場合は、温度管理をほぼカンだけでしなければなりません。

E1平らなシューが好きな私は、以前まではE-アイロンのツマミを一杯に回しておき、Eライトフィルムはそのままで、オラカバなどは、少し湿らせたウエスを用意しておき、高温のアイロンをあてた後すぐにウエスで押さえて温度を下げるようにして作業していました。

それでも時々、主翼の後縁部分など、フィルムが縮みすぎて生地が見えてしまうという失敗を経験しています。

VIPアイロンType-Fを使えば、そんな失敗も格段に少なくなるというわけです。

オススメですよ。


VIPアイロンと、E-アイロン。

PILOT VIPアイロン 電子制御式 Type Fがラインナップに加わったことで、

OK模型から出ているフィルム貼り用アイロンは全3種類になりました。


E-r-f-2

左から、VIPのType-F、同じくType-R、PILOT e-アイロン サーモスタット式です。

Type-FとType-Rの違いは、前回ご紹介しましたので省略します。

今回は、VIPアイロンとEアイロンの違いです。

そもそも、なぜ「VIP」なのでしょうか。重要人物しか使ってはいけないのでしょうか?

実は、この「VIP」は、「Very Important Person」の略ではなく、

「Very Impressive Performance」という意味が込められているんだそうです。

つまりVIPアイロンは簡単に言うなら、「超感動性能アイロン」、「すごいアイロン」という意味なんですね。

その超感動性能とは、温度の電子制御機能。

つい最近、OK模型のTwitter公式アカウントでこんなツイートが。

Oktweet


V1

つまり、多少の個体差はあるものの、約65℃から約220℃まで、フィルムの特性などに合わせて好きな温度に設定すれば、正確にその温度を出してくれるというのがVIPアイロンの最大の特長という訳なんですね。

E-アイロンにも、全く温度調節機能がないというわけではありません。


E1

このツマミで、「L」から「H」までの温度調節が可能です。

しかし、温度を細かく正確に出すというわけではありません。

シュー部分を開けて中を見てみると


E3

このような構造になっています。電子回路はどこにも見当たりません。

VIPの方はそれぞれ、


V2←Type-R



V3←Type-F

シュー内部はヒーターがあるだけで、持ち手部分内部の基盤に制御回路が組み込まれています。

それが、価格の違いなんですね。これも、お好みに合わせて、お選び下さい。

 

では、なぜ、「細かい温度調節機能があったほうが良い」とされているのでしょうか。

それは、また次回にご紹介します・・・^^

→なぜ、温度調節機能が必要なのか。