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バルサキットを作ってみよう | ||
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最近は、安価なARF機が数多く発売されていて、バルサキットを製作する方が少なくなったと思いますが、ラジコン飛行機を楽しむなら一度是非バルサキットを自分で製作していただきたいものです。 |
先ずは、念のため、設計図のパーツリストと各部材が、ちゃんと合っているかをチェックします。 |
図面に書かれている部品番号をレーザーカットされたバルサやベニアシートのパーツに書き込みます。 |
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用意した定板に接着剤が付かないようにポリ袋などを被せるのですが、最近私は、塗装の養生シートの粘着テープが付いているものをお気に入りで使っています。 |
このキットは、レーザーカットのため部品精度が非常に良くプラモデル感覚で部品を接着していくと正確な寸法で出来上がるので、設計図に部材をあわせることも無いのですが、ダイカットシートや、一昔前のキットなどは設計図に部材をあわせて組み立てないといけない場合などは、定板の上に設計図を張って製作することがありますが、その場合など特にこの養生シートは、便利に使えます。 |
定板も準備ができたところで、先ず主翼から製作を始めます。 |
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ダイカットキットの古いのみたいに、完全にカットの刃が通ってなくてカッターナイフで切り取るとようなことは、ありません。 | この、カット面の白いところがシートとパーツのつながっていた部分です。 バルサシートの木目を上手く生かして少しの力で簡単に外せるように考えてあります。 |
切り口をそのままにしておいても、問題無いですが気になるようならサンディングペーパーを軽く当てておくと良いでしょう。 その際は、力を入れずになぜる程度にしてください。 |
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すぐに接着しないで、先ず仮組みをしていきます。 仮組みのリブが定板から浮き上がってしまわないようにマチ針で仮止めしてゆきます。 |
このキットは、主翼が曲がり無く組み立てられるようにリブの後縁側の下に治具が一緒に成形されていてこれを定板から浮かないようにすると歪みの無い翼が簡単に製作できるように工夫されています。 |
直角を出すところは、L字曲尺や三角定規を使って正確にあわせておきます。 |
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浮き上がるところは、マチ針で止めていきます。このマチ針ですが、手芸用品店で売っている500円ぐらいの物が良いです。 |
仮組みができたところでいよいよ接着に入ります。 |
接着が済んだら、歪が出ていないかをチェックします。 |
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こんな感じに各リブがまっすぐ並んでいるかを見ます。 |
確認が出来たら前縁材と後縁材をリブの形に合わせて削って成形します。 これは、この後バルサシートでプランクするためです。 |
1.5mmバルサシートのプランク材を使って前縁側をプランクします。 |
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ただ、接着できるまではプランク材を固定しておかないといけないので、このようにプランク材に当て木をしてバルサがへこまないようにゴムひもなどで固定をしておきます。 |
プランクの接着剤が硬化したところで、次の工程に進みます。 |
部材に接着剤をつけてプランクの間に入れ細い棒などできちんと奥まで入るように押さえて接着しました。 |
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後縁プランクを片面だけした所に接着します。 |
こんな感じですね。 |
補強材を接着してからもう片方の後縁側のプランクをします。 |
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前縁・後縁がわのプランクができたら前縁材・後縁材を接着します。 |
後ろは、部品番号一つだけやしな・・・・?? |
前縁材で悩んでたのでしたが、気を取り直して作業再開です。 |
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こんな感じで荒くけずっておきます。 |
最近、バルサをサンディングすると花粉症みたいな症状がでるようになってきました。 バルサをサンディングする時は、換気のいい所でマスクをしてけずりましょう。(ToT) |
こんな感じに出来れば、例の前縁材を接着します。 |
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前縁材を接着したところで同じように後縁材も接着します。 |
主翼中央のプランクとリブキャップの製作です。中央のプランク材は、設計図と現物に合わせて1.5mmバルサ板からきりだします。 |
計った寸法をもとにバルサ板に印をつけます。 |
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寸法にあわせてカッターで切り出してゆきます。切るときにバルサ材の木目にも注意します。 |
このような、形のプランク材もキットでは、設計図と現物にあわせて切り出していくのが、普通です。 | リブキャップは、このような幅の材料が、入っているのでこれは、現物あわせで切ってゆきます。 |
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この作業が、私は一番いやな作業です。 |
こんな、作業を繰り返しながらとりあえず片方がおわりました。 |
主翼のプランクができたところで、前縁を削ります。 |
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このバルサカンナは、キットを作るうえで欠かせないアイテムの一つです。 バルサは、カッターナイフでも簡単に削ることができますが、削りすぎたり歪んでしまったりで、ナイフでは結構難しいですがこれを使うと後は、サンドペーパーで仕上げるだけで、時間も短く綺麗につくることができます。 一回買っておくと後は、たまに刃を交換するだけでずっと使うことができるので、キットを作ってみようと思ってる方は、是非用意されるのをお勧めします。 |
翼型にあわせて、前縁材を成形します。 最初は、難しいかも知れませんが慣れれば以外と簡単に成形することができます。 |
この機体は、主翼中央に搭載したサーボで両翼のエルロンをコントロールするので、後縁材にエルロンホーンを埋め込んでおきます。 |
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エルロン材をニュートラル状態に仮留めしてそれにあわせて翼端に接着したバルサブロックを成形していきます。 |
このときに翼型の中心線が通るように成形するのがコツです。 |
主翼も、もう少しで生地完成です。 |
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このときに、設計図に指定されている上半角をつけます。 片側の主翼を定板に重しをして水平し、もう一方の翼端を指定寸法になるようにカイモノなどで持ち上げて固定し接着剤が硬化するまでおいておきます。 |
この上半角は、飛行安定性に関係してくるので正確に角度をつけます。 そのときに、左右の主翼がネジレないように注意しましょう。 |
主翼が出来たら次は、胴体の製作にかかります。 |
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ここまで来ると生地完成ももう少しです。 |
この機体は、防火壁の後ろのところに一枚水平に板がはいるのですがこれが治具かわりになって左右の側板が歪まないようになっています。 これは、機首の部分を仮止めしているところであとは、瞬間を流していくと接着できます。 機体も小さいので、瞬間でも十分の強度がありますがもう少し強度が欲しい所などは、その部分にマイクロバルーンを付け瞬間を流しておくと結構強度が出すことができます。 |
機首部分の胴枠が接着できたら指定の位置に、バルサをプランクするために、3mm角のバルサ棒を接着し現物合わせていらない部分をカットしておきます。 |
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各胴枠を接着し側板がずれないように接着し胴体の基本が出来上がります。 これにバルサ板をプランクしていきます。 |
先ず、後ろの部分ですが各胴枠の上に通して接着したバルサ材を胴わくのカーブにあわせて削っておきます。 |
このように両面をプランクして余分な部分を切り取ってサンディングして上の部分に再度バルサの部材を接着します。 |
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機首部分のプランクですがこの部分は局面がきついのでバルサに先に曲げ癖をつけてからプランクします。 |
乾くとこんな具合に癖がついてくれます。 これをしておかずにそのままプランクすると局面のきついところでバルサが割れてしまうことがあります。 |
後は、現物あわせで不要な部分をカットして接着すると綺麗にプランクすることができます。 |
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次は、胴体の裏側のプランクにうつります。 ここは、バルサ材を一枚で貼ってしまいたいところなんですがここも少し注意が必要です。 |
バルサを一枚で貼ってしまうと木目が立て目になってバルサ自体の強度がなく少し押さえただけで割れてしまうことがあるので、木目が胴体に対して横目になるようにバルサ板をカットして接着してゆきます。 | 全部プランクするとこのようになりますので、ここも不要な部分をカットしてあとは、サンディングペーパーでしあげます。 |
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コクピットのところも先ほどと同じように、木目が横目になるようにプランクしておきます。 |
垂直尾翼を取り付ける部分は、4mmのバルサパーツを6枚接着してバルサブロックをつくります。 | 接着するときに、各パーツがずれないように注意して接着します。 後でこのブロックを機体の形に合わせて削ることを考慮して接着しておきましょう。 接着材の付いているところや付いていないところがあると削ったときについていないところが、めくれてしまうことのないように注意します。 |
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ブロックの中心と機体の中心がずれないように注意して接着します。 | 接着剤が硬化したら胴体の形にあわせて、バルサカンナやカッターナイフを使って荒削りして大体の形にし、サンディングペーパーで段差が出ないようにしあげます。 | 機首の下の部分も先ほどの部分と同じ要領でブロックを作り削って形に仕上げます。 |
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あとは、プランクのつなぎ目の所などをサンディングペーパーを使って段差がないように仕上げて胴体の生地は完成になります。 |
胴体が完成したところで、後は尾翼の部分です。 |
単板そのままでは、木目に添ってバルサが割れてしまうので、縦目のバルサをはめ込んで接着するようになっています。 さすが、レーザーカットではめ込むとピッタリはまり瞬間を流すときっちり接着できるようになっています。 このパーツ一つで、強度が全然ちがってきます。 |
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エレベーターの部分も同じ様に各部品を瞬間で接着してゆきます。 | 左右をつなぐ部分は、ヒノキ材になっています。 接着するときに左右が歪まないように気をつけて接着します。 |
接着するとこのような一枚ものになります。 |
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ラダーとエレベーターのヒンジが付くところがこのようにまっすぐにカットされたままなので、V字に削ります。 | 削り過ぎないように、マスキングテープで削らないところをカバーします。 | ここは、バルサカンナで削ると木目の関係でバルサが欠けてしまうことがありますので、サンディングペーパーでマスキングテープを目安に削って行きます。 |
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反対側も、同じ要領で削りV字にします。 |
水平尾翼と垂直尾翼の前縁を、このようにRをつけておきます。 このときに、中心が通るように削ってください。 |
最後に、主翼に取り付け様のボルトを入れる穴をあけるのですが、先ず胴体に主翼固定用のボルトを入れその頭にスタンプインクか朱肉をつけておきます。 |
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主翼を歪まないように取り付け先ほどインクをつけたボルトの頭に主翼を押し付けて印をつけます。 |
インクで印の付いたところにボルト様の穴をドリルであけます。 |
これで、やっと生地完成になりました。 |
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フィルム貼りの部分は、またの機会に紹介するとしてメカを積んで行きたいと思います。 |
このスピードコントローラ(以下ESC)は、他社の同じ電流値のものに比べて非常に軽量にできています。 セッティングもLi-Poを使用するなら接続するだけですぐに使用することが出来るようになっています。 |
モーターは、付属のマウントを使用することで簡単に取り付けることができます。 また、このキットは完成した後からエンジンに簡単に乗せ変えることができます。 |
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サーボは、指定の S2414(現行のTS-1034)を使用しました。 このサーボを使うとサーボマウントを加工せずにピッタリ搭載できるようになっています。 |
機体側のバッテリーを固定するところにマジックテープをつけておきます。 私は、こちらにテープの固いほうをつけるようにしています。 また、テープを付けるベニア板にも低粘度の瞬間を流して表面を固めておくとテープの粘着面がしっかりつきます。 |
これで、メカ積みが完了しました。 重心位置も設計図のしてい通りにピッタリあいました。 このバッテリーを使って正解のようです。 |
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プロペラは、APCの8X6Eが電動の場合ジャストフィットです。 |
やっと、完成です。 プロポの設定をして完成です。 このときに角舵が逆にならないように注意します。 特にエルロンの切れ方向には、注意をしてください。 ウッカリ逆に設定してしまうことが結構ありますから・・・。 |