スターターに関する、ちょっとした話。

さて今回は、サリバン製スターターについてあるお問い合わせがありましたので、それに関して少しお話をしようと思います。

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こちらが、お問い合わせいただいたサリバン ダイナトロンスターターです。コードとワニ口クリップは接続されていませんので、お客様にてはんだ付けを行っていただく必要があります。

そのお問い合わせの内容はというと、
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「スターターのコード2本を、それぞれ赤黒どっちのワニ口クリップにはんだ付けしたらいいの?」
というご相談でした。

確かに、どちらのコードをどちらのクリップに接続するという説明はどこにも書いてありません。
ということで、まずは基本的なことからご説明しますね。
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スターター本体から伸びている、2本のコード。よく見てみると・・・

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片方はコードの被覆にスジがたくさん入っています。
この場合は、左のスジの多いコードが、プラス側に接続する方です。

お手持ちの家電製品などで確認されたら分かるかと思いますが、2本1組になっている電線は、どちらかの線に、メーカー名、型番などの印刷がされていたり、1本スジが入っていたりと、必ず何か特徴があります。

これは直流でも交流でも同じで、特徴がある方が、プラス側(交流で言うところの非接地側)、特徴が無い方がマイナス側(交流では接地側)なんです。

そして、ワニ口クリップの赤と黒ですが、これは世界共通で赤がプラス、黒がマイナス(私はマイナス・ロで、「マイク」と覚えました)です。つまり基本的には、特徴のある方を、赤のクリップに繋ぐのが基本になるんです。

です、が。今回の場合は、スターターです。
模型飛行機のエンジンのスタートに必要なのは、普通、正面から見て左回り(反時計回り)ですが、飛行機以外では時計回りに回したい場合もあるので、セオリー通り特徴のある方を赤(プラス)に繋いでも、欲しい回転方向と逆になる場合があります。

ということで結論は、
基本的には、スジがある方がプラス側なので赤色に繋ぎますが、スターターのモーターの回転方向が希望と逆になっている場合はクリップを反対に付け直すか、バッテリーへの接続を逆にすればOK。
もちろん、逆に繋いだからといって、スターターが壊れてしまうことはありませんので、ご安心ください。

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また、過去の記事「ハンダ付け済みスターター!」にもありますが、このスターターのはんだ付け作業は、実は、高出力の半田ごてが無いとかなり難しいものなんです。
その手間が省けるのが、当店オリジナルのサリバン ダイナトロンスターター 半田付け済み。あらかじめクリップにきっちりはんだ付けされていますので、お手元に届いたらすぐに使えます。はんだ付け料金は加算していませんので、お得です。ぜひ、チェックしてください。

ところで、今年も9月に入り、秋のホビーショーシーズンに入りました。
今月26日から28日までの3日間は、東京ビッグサイトにて第54回全日本模型ホビーショーが開催されます。

もちろん今回も、OK模型ブースにて開催される即売会にトップモデルJapanも合同出店いたします。
当店オリジナルの商品が、お得に手に入るチャンスかも!?
そしてネットショップの方でも、恒例のアレを行いますよ!
お楽しみに・・・。

 

 


プロペラドリル治具の使い方

今回は、RL木製プロペラに、DLEエンジンに取り付けるための穴を、Kickit プロペラドリル治具を利用してあける方法をご紹介します。

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RL木製プロペラKickit プロペラドリル治具と、kickit ドリルビットセット(4・5・10)です。

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今回使用するKickit プロペラドリル治具の、簡単な寸法図です。
この治具は、4.1φの穴を26mm間隔、5.1φは30mm間隔であけることができます。
この寸法は、DLEエンジンはもちろん、他社のエンジンでも使えるエンジンが多くありますので、お手持ちのエンジンで使えれば、穴あけ治具は是非こちらを使っていただきたいと思います。

kickit ドリルビットセット(4・5・10)は、プロペラドリル治具で穴あけ加工するのに必要な3本のドリルビット(4.1mm、5.1mm、10.1mm)がセットになっているものです。

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ではまず、プロペラドリル治具の中央部分を、プロペラのシャフト穴に差し込みます。入らない場合は、10mmのドリルビットで穴を広げます。

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さて、穴あけです。その際にあると便利なのが、これ。C型クランプと、ベニヤ板の切れっ端です。

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このようにして、ボール盤に固定しておくとズレにくいですし、ベニヤ板をプロペラと台の間に挟むことで穴加工が綺麗に仕上がりますよ。
慎重に穴位置を決めたら、4.1mmまたは5.1mmのドリルビットで、慌てずに少しずつ穴をあけます。下のベニヤまで刃が到達すればOK。

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穴が一つあいたら、他の3つをあける前に、あいた1つの穴にビス(4.1mm穴の場合は4mm、5.1mm穴の場合は5mm)を入れて、ズレを防止します。
このビスを入れていないと、穴位置がずれて、プロペラが使い物にならなくなってしまう恐れがあります。
私の場合、ビスにマスキングテープを1周だけ巻いて、治具の微妙なガタつきを防止します。

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そうして、先ほどと同じように、きっちり固定して残りの3つをあけていきます。

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はい、というわけで、綺麗にガソリンエンジン用の穴あけ加工が完了しました。

今回はボール盤での穴あけ加工をしました。しかし、ボール盤をお持ちでない方でもいらっしゃると思います。そんな方でも、このプロペラドリル治具を使用すれば、電動のハンドドリルでも穴あけ加工できるかと思います。
というのも、この治具は、鉄製ではなく、しっかり焼きが入った鋼(はがね)製なんです。
ここが、このドリル治具の最大の特長で、おススメしたい理由なんです。
そのため、安物のドリルビットでは、穴はなかなか広がりません。斜めにドリルが入って行きにくいですし、入ったとしても、ドリルの方が折れてしまいます(経験談)。
つまり、ハンドドリルでも穴が比較的まっすぐにあけやすく、治具も傷みにくい、というわけなんです。

ただ、ハンドドリルで加工する場合、加工中に手が持っていかれたり、手をひねったりする危険性があります。ケガをしないように、少しずつ、慎重に作業を進めるようにしてくださいね。

 

ここで、お知らせです。
本日より、9/12までの期間限定で、
「RL木製プロペラお試しキャンペーン」を開催いたします。

この期間中、RL木製プロペラをお買い上げいただいたお客様には、
初回に限り、RL木製プロペラを8%引き価格にてご提供致します!(他商品は通常価格です)
何本でも、何種類でも、初回に限り8%引き価格となります。

この機会に、高品質、高性能なRL木製プロペラを是非、お試しください!

 次回は、サリバン製スターターについて、ちょっとした事をお話ししようかと思います。 

 

 

 


エンジンテストベンチ台を作ってみた。

お客様からのお問い合わせがあった「エンジンテストベンチの台の作り方」を、
ポイントを踏まえながらご説明していきます。

今回は実際に、身近に手に入るもので、テストベンチを作ってみました。

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こちらが完成したテストベンチです。
DIYショップで手に入った万能台を少し補強して、ベニヤ板に裏から木ネジで固定しています。
強度的に心配であれば、さらにL型金具などで台の脚を固定してもいいでしょう。

自作するにあたってのポイントは、台の大きさ(高さ)や固定する位置、燃料タンクの取り付け方です。

まず、台は、エンジンやプロペラに合わせて、十分な大きさのものを選んで下さいね。

今回のエンジンはSAITO FA-72です。70クラスということで、14インチのプロペラが取り付けられる高さの台を選んでいます。
(ブレークイン用のプロペラの選び方については、次回お話しします。)

それと、地面の砂や小石を巻き込まないように、プロペラの回る位置が板の端より少し内側に来るように台の位置を決めた方がいいですね。
あとは、コンクリートブロックなどのおもりが載せられるスペースを用意しています。

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近くで見るとこんな感じです。
スターターが使えるように、 ABスピンナー 57mm 黒を取り付けています。

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燃料タンクはとりあえず手短にあったPILOT 燃料タンク 395cc
でも、ブレークインに使うのなら、燃料が沢山必要ですので700ccくらい容量があった方がいいですね。

タンクの取付位置は、エンジンの運転に差し支えない位置にしなければなりません。
燃料の液面が、キャブレターのニードルよりも、高すぎても低すぎても適切ではありません。
キャブレターの真ん中よりタンクの真ん中が少しだけ下になるように、今回は簡易な台を作って、スポンジを間に敷いて結束バンドで固定しました。
スロットルにリンケージしたピアノ線は、タンクに巻いた輪ゴムに通しておきます。
こうしておくことで、エンジン運転中にスロットルが戻るのを防止できます。

以上のポイントをおさえて作成すれば、良いテストベンチが出来ると思います。
テストベンチを作る際は、参考になさって下さいね。

ということで次回は、ブレークインについて少しお話しようと思います。

 

【夏季休暇についてのご案内】
当店トップモデルJapanでは、8/14から8/18までの期間、夏季休業とさせていただきます。
期間中にご注文頂きました商品は、8/19から順次発送させて頂きます。

ただし、休業期間中のご注文の混雑が予想されますので、発送が遅れる場合がございます。予めご了承をお願い致します。その場合は、お客様にメールにてご連絡いたします。

また、配達日のご指定についても、ご希望に添えない場合があります。 例えば8/14にご注文いただき、その際配達日を8/18にご指定いただいても、8/19以降の発送となり、商品の到着は8/20以降(遠方のお客様はさらに日数がかかります)になります。

配達日の指定について、また商品の配送の流れについては、ショップ内のこちらのページに、また 過去のブログ記事「ご注文からお届けまでの流れ~最速でお受け取り頂ける方法~」にさらに詳しく書いてありますので、お読みいただければと思います。

以上、よろしくお願い致します。

 

 


チェック!エンジンテストベンチ

今回は、先日から発売を開始しました、エンジンテストベンチをご紹介します。

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パーツ構成はこのようになっています。
これにアレンキー1本がセットになっています。

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組み立てると、こんな形になります。

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手元にあったSAITO FA-72を積んでみました。このようにして、金具で挟み込むように固定します。
M5のキャップボルトは、付属のアレンキーで締めてもいいですが、当店オリジナルの 4mmロング六角レンチでしっかり固定することをお勧めします^^

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クランクケース幅が約55mm、長さ約40mmのエンジンまで使用が可能になっています。(付属のビスでは高さは25mm位まで入ります。)

エンジンの取り付け方はこれでOKですが、この先が重要です。
実際にエンジンのテストやブレークインをするのに必要な台は、どのように作るのか。
そのように、お客様からお問い合わせがあったんです。

ということで次回は、テストベンチの台を作る際のポイントをご説明しようと思います。
お楽しみに。

 

 

 


バッテリー逆接防止のために。

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ラジコンを長年趣味にされている方や、電子関係、自動車関係など、
バッテリーをよく扱うお仕事の方にとっては当たり前すぎる話かもしれませんが・・・

原則的に、バッテリーの端子はプラス極が赤色、マイナス極が黒色に色分けされています。
もちろん当店取り扱いのリポバッテリースピードコントローラーも同じです。

そして、ラジコンのパーツには逆接防止回路がついていないものが多く、一瞬の逆接がパーツをダメにしてしまうことがあるんですよね。だから、逆接は厳禁です。

私は、赤と黒どっちがプラスかマイナスか迷ってアタフタすることがあって困っていました。
何かいい方法はないかなと思い、「マイク」という合言葉を作ってやっと覚えました。
マイナスの「マイ」と黒の「く」で、マイクです。
お友達にビギナーさんがいらっしゃったら、ぜひ教えてあげてください。

といっても、ESCとバッテリーを繋ぐ時など、ほとんどの場合は、同じ色どうしを繋げればいいんですが、
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前回チェックしたTahmazo サーボテスターなんかは、色分けがされていませんので、やはり赤と黒どちらがプラスかマイナスか、ちゃんと頭に入れておく必要がありますよね。

リポバッテリーの逆接やショートは、本当に危険です。
合言葉はともかく、逆接の防止のためには色々と工夫をしておかなければいけません。

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たとえば、リポバッテリーとESCの接続の工夫。
「リポの赤黒両方にメスコネクタ」なんていうつなぎ方は、私は絶対お勧めしません。

「同じ色どうしを繋げばいいんでしょ、何がいけないの?」と言われてしまいそうですが、
同じ色を繋ぐと、頭では分かっていても、ふとした一瞬にやってしまうのが、人間です。
そんな一瞬でバッテリーやESCを壊してしまうのは、勿体ないですし、周囲に危険が及ぶ可能性もあります。

私は、写真のように、オスメスを使い分けておくことを鉄則としています。
(もちろん、ESCの黒にはメスコネクタ、赤にはオスコネクタです)
こうしておけば、逆接する危険性が大幅に減ります。

とにかく、「逆接なんてするわけないじゃないか」と過信せず、しっかり工夫と対策を施して、
1にも2にも安全第一で、ラジコンライフをお楽しみくださいね^^

それと、「マイク」、忘れないでくださいね。