TOPMODEL 15分 エポキシ接着剤

Epoxy-1
ショップオリジナルの商品として販売中のTOPMODEL 15分 エポキシ接着剤は、
日本ではあまり見られない15分硬化タイプのエポキシ接着剤です。

Epoxy-2
ボトルにはフランス語で
木材、ガラス繊維、ポリスチレンやセラミック等用の短時間型2液式接着剤。
といったことが書かれています。
最低限必要な固着時間は30分です。

Epoxy-6
左側の黄色い液が樹脂、右の無色の液が硬化剤です。
重量を正確に量って1:1で混合することで、約15分後から硬化が始まります。
ただし、前回の記事でも触れたように、こちらも化学反応型接着剤ですから、
低気温下では硬化時間は数倍になり、また真夏などの高気温下では
硬化時間は短くなると思われます。混合、固着後にヒートガンなどで加熱するなど、
より強力な接着力を得るための工夫はすべきでしょう。

また前回紹介したチューブタイプのエポキシ接着剤と決定的に違うのは、粘度の低さです。
粘度が低いということは、染み込みやすいということでもありますので、
バルサなど、木材同士の接着にはうってつけでしょう。
肉盛りや穴埋めなど、垂れて欲しくない場所に使う場合にも、
たっぷりとマイクロバルーンを混ぜてやればOK。

マイクロバルーンはウルトラマイクロバルーンスーパーマイクロバルーン
ラインナップしていますので、過去の比較記事を参考に混ぜるものを選んで下さい。
スーパー?ウルトラ?その1 スーパー?ウルトラ?その2

オススメです。是非使ってみてください。

 

 

 


エポキシ接着剤、使い方のツボ。

このブログの製作系記事の時によくお世話になっている、エポキシ接着剤。

Epoxy-3
こういった「5分硬化タイプ」と「30分硬化タイプ」が一般的かと思います。

Epoxy-4
蓋の裏には、温度による時間の目安が書かれています。こちらは5分タイプです。

Epoxy-5
これは30分タイプ。

エポキシ接着剤の使い方にも、いくつかツボがあります。
まず、エポキシ接着剤は化学反応型の接着剤ですので、
使用する環境の気温の違いが作業効率に直に関係してきます。
上の画像でも書かれてあるように、5℃以下のような極端に寒い環境では、
しっかり接着するまでに、20℃の場合の何倍もの時間がかかってしまいます。
ですので、なるべく暖かい環境で作業するのが効率よく作業するためのポイントです。

もう一点が、5分や30分という表記時間は、20℃下で「硬化が始まる」時間だということ。しかしこれは、ただ単に5分以内に接着物を貼り合わせればいいというわけではないのです。
特に木材の場合、しっかりとした接着には、「浸透」という要素が欠かせません。
硬化が始まる直前に貼り合わせるだけでは、浸透するまでに硬化してしまい、
思うような接着効果が得られないことがあるのです。

硬化が始まる時間より余裕を持って、素早く樹脂と硬化剤を混合し、
貼りあわせて、しっかりと固着させておくのが必須です。
そして硬化が始まるまでに、ドライヤーなどで加熱してやり、
浸透と化学反応の両方を促してあげるのが、実は隠れた大事なポイントなんです。
これをやるのとやらないのとでは、接着力も効率も全然違います。
低い気温下では特に、接着剤自体が硬くなりやすいです。
それを解すためにも、ドライヤーで熱するのは効果的です。
(ただしヒートガンで長時間熱しすぎると、急激に反応が進んでしまうので注意が必要です)

是非、参考になさって下さい。

 

 


ネジ周りに使える接着剤。

Neji-1
前回
は、ネジロックについてご紹介をしました。
今回は、ネジロックを使いにくい細いネジや、タッピングビスに使える接着剤や
ちょっとしたテクニックをご紹介しちゃいます。

Neji-2
まず、細いネジのゆるみ止めの方法です。これには、ネジロックの代わりに、
バスコークなどのシリコン系充てん剤や木工用ボンドなどが使えます。
木工用ボンドは水を含んでいるので、錆びて外せなくなる鉄ネジには使わないほうがいいでしょうね。

Neji-4
次に、タッピングビスとベニヤやプラスチックの組み合わせに使えるのは、OKボンドです。

例えば、サーボをベニヤ製のサーボベッドに取り付ける際に、穴が崩れてネジが効かなくなったりした場合は、
そのネジ穴にOKボンドを少量流せばネジが効くようになります。

Neji-5
また、例えば主翼を胴体にタッピングで止める際、完璧だったはずが、
よく見ると主翼がすこ~し斜めに付いている時など
「1ミリでいいから穴をずらしたい!」なんていう時(経験談)。

そういう時は、写真のように、「穴をずらしたい方向の逆側」に
OKボンドHWを少し流し、OKボンドターボで固まらせて壁を作ります。
OKボンドが硬化すると、プラスチックのような、アクリルのような結構硬い物質に変わるので、
それからタッピングビスをねじ込むと、少しだけネジ穴をずらすことができるんです。
こういうテクニックって、知らない人からしてみたら
「なるほど。確かに使える」と感心してしまいますよね。
機会があれば是非、初心者の方に教えてあげて下さい。

 

 

 


ネジロック、使い所とコツ。

Neji-1
ショップで販売中の3M Scotch-Weld TL43J ネジロック(写真右、液は青色)と
3M Scotch-Weld TL72J 高耐熱ネジロック(写真左、液は赤色)。
「ネジのゆるみ止め」であることはなんとなく分かるものの、
使ったことがない方が実際に使うとなると、いろんな疑問が浮かぶのではないでしょうか。

まず、この接着剤は金属イオンに反応し(空気を遮断することで)固まる特殊な接着剤です。
つまり金属と金属の組み合わせにしか使えないんです。
ベニヤやプラスチックにタッピングビスなどをねじ込む時に使用しても、効果はありません。
また溢れ出たネジロックは、空気に触れていますので、固まりません。
金属同士が触れるところできっちり空気を遮断してやる、というのがネジロックの基本的な使い方です。

次に、どこに使うべきなのか。
中強度タイプのTL43は、
ラジコン飛行機で言うなら、カウリングやエンジンを止めるネジ、ホイルロックやスパッツ、引込脚のタイヤ止めのネジなど。
高耐熱タイプは、マフラー固定用のネジ。
というように、場所によって使い分けるのが賢い使い方といえるでしょう。

また、よく聞く失敗談として
「接着力が強すぎて、外そうとしても外れない。ネジが折れてしまった。」というのがあります。
この失敗の原因は、使用したネジロックのタイプ、またネジの太さと、量の3つが挙げられます。

まず、高耐熱タイプは高強度とも書かれていますので、細いネジに使うのは要注意です。
もし、外す必要が生じた場合は、ライターや半田ゴテで高温になるまで熱してやらないと、難しいでしょう。

さらに、高耐熱でないタイプでも、M2やM3といった細いネジに使用してしまうと、
外す際の力でネジに負担がかかり、折れてしまうケースが多々あります。
そんな時も、同じように高温になるまで熱して、ネジロックを柔らかくして外すようにして下さい。

最後に、使用する量は、ごく少量で構わないという点です。

Neji-2
ねじの軸の先方にちょんちょんとつけるだけで、充分効果が出ます。
ネジ軸の全体にべっとり付ける必要は、全くありません。

 

ところで、実は、ネジロック以外にも、ゆるみ止めに使えるものは結構あるんです。
また、次の機会にそれをご紹介するとしましょう。

 

 

 


混合燃料を作ってみた。

ガソリンと、エアロシェル プラス2 (1qt.入り)で、DLEエンジン用の混合燃料を作ってみました。

Oil-1
オイルって、こんなもんなの?というような、サラっとしたオイルです。
推奨混合比の30:1になるように、Kickit メスシリンダー 100mlできっちり計ります。
今回はガソリン2リットル分を混合燃料にしますので、
オイルは67cc(厳密に言えば66.66ccなので、67ccよりちょっと少なく)用意しました。

Oil-2
ガソリンは、ガソリンスタンドにこのような携行缶を持参して、買ってきます。
灯油とは違い、ポリタンクを持って行っても、入れてくれませんので注意して下さい。
また、セルフスタンドで自分で入れようとしても、断られます。
必ず、スタンドのスタッフに入れてもらって下さい。


Youki-2

目盛り付きのポリ容器にガソリンを入れます。
金属の容器では容量が確認できませんし、
不純物が混ざっている場合もありますので、一旦中身が見えるポリ容器に移します。
こういうポリ容器には、長時間ガソリンを入れてはおけません。
今回はガソリンの量や不純物を確認するためだけに使いました。
絶対にこういった容器でガソリンや混合燃料を保管するのはやめて下さいね。


Oil-6
計ったオイルを混ぜます。


Oil-7
そして、金属製の缶にすぐに移して保管します。

Oil-8
移し終わったら、必ずこの様に「混合済(ガソリン)」と日付を書いたラベルを貼っておきます。
日付の記入が必要なのは、1ヶ月以上経って酸化が進んだ燃料を使うことを防止するためです。
酸化が進んでしまうと、オイルがゲル化して、エンジンの不調の原因になります。
自作の混合燃料は、できるだけ早く使いきってしまうのがエンジンの為です。
また、作った燃料は、必ずペットやお子さんの手の届かない場所に保管してくださいね。

自分で混合燃料を作れば、市販のものを使うよりも、経済的です。
今回はガソリン2リットル分の混合燃料を作りましたが、
実際には、できる限りその日に飛ばす分を飛行場で作ることをおすすめします。
また、機体に給油する際、燃料フィルター(ホルダー付)フィルター付おもりを使用することをお忘れなく。

※混合、また保管する場合、燃料の管理は自己責任のもと、厳重に行って下さい。